アメリカザリガニの天敵は？日本への持ち込みいつどうやっては？

子供の頃、近くの川や水路でよく見かけたザリガニ、実はアメリカザリガニだった可能性が高いです。この種は農業に悪影響を与え、日本の在来種にとっても脅威となっています。

それでは、アメリカザリガニにとっての天敵は一体何でしょうか？調べてみたところ、驚くべきことに、身近な猫がその主要な天敵の一つだということが分かりました。

アメリカザリガニの主な捕食者

アメリカザリガニには、以下のような捕食者がいます：

これらの動物はアメリカザリガニの数を減少させる役割を果たしています。特に、アオサギやダイサギなどのサギ類は、ザリガニを頻繁に捕食します。

また、ブラックバスは外来種でありながら、アメリカザリガニの個体数抑制に一役買っています。さらに、意外にも猫もザリガニを食べることがあり、天敵としての機能を果たしています。

しかし、人間の活動によって、これらの捕食者がザリガニの生息地にアクセスしづらくなっているため、天敵が存在しているにもかかわらず、アメリカザリガニの数は減少しにくい状況にあります。

アメリカザリガニは水生植物を食べるため、その結果水質が悪化することがあります。水中の植物が減少すると、プランクトンが増えて水質がさらに劣化します。

また、アメリカザリガニが藻類を食べることで、魚の産卵場所が減り、結果的に魚の数が減少する恐れもあります。

ブラックバスがアメリカザリガニの捕食者であることを踏まえると、ブラックバスを排除することで、アメリカザリガニの数が増え、魚類の減少がさらに加速する可能性があります。

アメリカザリガニは元々アメリカからの生物ですが、どうして日本に広がったのでしょうか。その理由は、1927年にウシガエルの餌として日本に導入されたことにあります。

ウシガエルは食用として養殖されており、その餌としてアメリカザリガニも使われました。しかし、アメリカザリガニは養殖池から逃げ出し、次第に日本全土に広がっていったのです。

また、ウシガエルも同様に養殖池から脱出し、今では侵略的な外来種として問題になっています。

アメリカザリガニは、今後特定外来生物として指定される可能性があります。この制度は、在来種に害を与える外来生物を管理するためのものです。

アメリカザリガニには天敵もいますが、これらの天敵が必ずしも人間にとって有益であるわけではありません。最も大切なのは、私たち人間の意識と行動にかかっています。